STORY
1975年、ニコラ・フィリベールは助監督として初めて、ある映画の製作に関わった。ノルマンディーが舞台のその映画は、実際に起きた殺人事件を元に、主要な登場人物すべてを地元の農民たちが演じた意欲作。30年後、ニコラは再びその地を訪れ、映画に出演した人々を訪ねる。病気になった者、家族ができた者、それぞれに流れた時間はさまざまだ。ただ1人、主人公の殺人犯を演じた青年、クロード・エベールの消息だけがわからない・・・。
1本の映画を手がかりに、時に映画よりもドラマチックな現実の数々と、美しいノルマンディーの田園風景を紡いだ感動作。
私 ピエール・リヴィエールは母と妹と弟を殺害した」(1976年)をベースとしている。アリオ監督は約200年前にノルマンディーで実際に起きた少年による殺人事件をミシェル・フーコーの著作などをもとに映画化。登場人物を実際にノルマンディーに住む農民らに演じさせた意欲作だった。
今から30年前、助監督をしていた若き日のニコラ・フェリベールは、『私ピエール・リヴィエールは母と妹と弟を殺害した』という映画の撮影で、アリオ監督からキャスティングを任された。場所はフランス北西部のノルマンディー。主要な登場人物は地元の農民たちが演じた。30年の時が過ぎ、フェリベールはかつての映画に出演した人々を訪ねる。そこには普通の暮らしをしながらも、映画出演の思い出を大切にしている人たちがいた。
本作は以前の作品と違うアプローチの仕方をしたりしましたか?
■ニコラ監督:「撮影の仕方は以前の作品とほとんど変わりません。もし変わったと思うのであれば、それはこの作品が幾重にもの多様性があるからだと思います。使用した映像も過去作のであったり、ピエール・リヴィエールの映像であったり、自然の風景であったり、今回は多様性を駆使したかったので、以前の作品とは少し違うかもれません。
ドキュメンタリー仕立てながら、30年前の映画「私 ピエール・リヴィエールは母と妹と弟を殺害した」(1976年)とその題材である実際に起きたさらにその200前に起きた殺人事件についてもかなり割かれている。そして映画に出演した事件が起きたノルマンディーの寒村の住民たちの回想と30年の生活と現在。そして監督自身のかかわり。何層にもなったミルフィーユを食べているようにいろんな想いが重なりながら不思議に映画の魅力そのものを語っている。映画ってすごいものだなと思う。特に主人公を演じたクロード・エベールのその後の生き方が興味深い。今の表情の明るいこと・饒舌なこと。ドキュメンタリーでここまでドラマチックなストーリになるのかと思う。この映画についての情報を何も知らずに借りたけど、こんな映画に偶然めぐり合う楽しさも映画ならでは、、。単に映画に無知であるからだけど^_^;