ニキフォル 知られざる天才画家の肖像ニキフォル 知られざる天才画家の肖像
(2007/11/09)
クリスティーナ・フェルドマン

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レンタルやで手当たり次第に借りていると素粒子のように二度もは見たくないなという映画をまた、借りてきたりすることもあるが、こんな思いもかけないいい映画とめぐり合うこともある。
とにかくどういう映画か知らなかったので、この映画を手に取り、見ることができた幸運を感謝したい。
内容も素晴らしい。
ニキフォルという画家の天真爛漫というかハチャメチャな生き方。
同じ画家でありながら、その技術をニキファオルに罵倒され、アトリエに居座られても、
彼を追い払うことができないどころか死を見取るまで面倒を見ることになるマリアン。
妻になぜと詰問されても自分でも応えられない。
偶然が結びつけた二人にしても何よりニキフォルの絵の真価を理解して
ニキフォル自身と彼の作品を支え続けたことが
その後の評価につながった。
ポーランドという国家にとっても
彼の作品を愛する人たちにとってもラッキーだった。
マリアンが主人公であるといっても過言ではない。
彼の目のきれいなこと。
無償の行為に嘘がないことが信じられる名演技。
それにしても数々の主演女優賞はなぜかと合点が行かなかったけれど
ニキフォルを演じているのが女優だったなんてわかった今でも信じられない。
そりゃ数々の演技賞を総なめにしてもおかしくはない。
演技以外の何ものでもない名演技。
この映画はこの演技を見るだけでも十二分の価値がある。
その上本当に知らなかった素晴らしい画家ニキフォルを知り、彼の作品を見ることができ、
晩年の心温まるマリアンとの交流を知る。
随分お得な映画。


<解説&あらすじ>
チェコのカルロヴィ・ヴァリ映画祭でグランプリを受賞したほか、各国の映画祭で大絶賛された伝記ドラマ。ポーランドを代表する現代絵画の鬼才として世界的に知られる画家ニキフォルの生き様を描く。監督はポーランドの名匠クシシュトフ・クラウゼ。86歳のベテラン女優クリスティーナ・フェルドマンが、男性であるニキフォルの晩年を圧倒的な演技力で熱演する。単なる伝記映画の枠を超え、ニキフォルの人間性に迫った感動作。(シネマトゥデイ)
あらすじ: 60年、ポーランド南部の保養地クリニツァで、役所の美術担当として働くマリアン(ロマン・ガナルチック)は、嫌々ながらも変人の放浪画家ニキフォル(クリスティーナ・フェルドマン)の面倒を見ることに。言語障害を持ち、頑固でわがままな上に肺結核を患うニキフォルに、うんざりさせられっぱなしのマリアンだったが……。(シネマトゥデイ)
映画レポート「ニキフォル/知られざる天才画家の肖像」善意から生まれる人間同士の繋がりが、世界を変えていく

 20世紀のポーランドで異彩を放った天才画家ニキフォル。言語障害があり、読み書きもできず、独学で画家となった彼は、金銭や名声に興味を示すこともなく黙々と絵を描き続け、独自の画風を切り開いた。そんな画家の晩年を描いた「ニキフォル/知られざる天才画家の肖像」では、主人公を男優ではなく、80代の女優が見事に演じていることにまず驚かされる。しかし、クシシュトフ・クラウゼ監督が注目するのは、この画家だけではなく、彼と彼を取り巻く人間の関係だ。  寡黙で偏屈なニキフォルの生き様にはまったくブレがないために、彼と関わる人間の本性が浮き彫りになる。文化省の官僚は、打算で画家を支援し、彼が肺結核だと知ると迷わず追い出す。彼の部下で、画家を目指すマリアン(♂)は、最初は自分のアトリエに勝手に居座るニキフォルを歓迎していないが、次第に信念を持って彼を支えるようになる。天才画家は、養蜂業者からマリアンへと、他者の善意に支えられて生き延びてきたのだ。  「ニキフォル〜」の背景は冷戦の時代だが、クラウゼ監督は明らかに冷戦以後の現代を意識している。この映画は、対価を求めない善意から生まれる人と人との繋がりが、世界を変えていくのだと力強く訴えかけているのだ。





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