「しろばんば」や「夏草冬涛」が大好きだったので
意外な後記篇っていう感じ。
井上靖がずっと母に捨てられたという思いを
何十年も抱き続けていたということに驚いた。
母親に対する執着の深さ。
寂しさ・哀しさ・恨めしさの根源を確かめることもなく。
母親もそのいきさつを子供に説明することもなかったのかと
素朴な疑問。
映画はその洪作と八重の母子の関係と
痴呆が進行する八重を取り巻く三女の琴子を中心にした伊上家の家族模様。
こちらは介護のはじまるわが家で無関心でいられないテーマ。
それぞれ3人の演技は好評価で文句のつけようもない。
それでも評判ほど感動しなかったのは
自分自身が切実すぎるからかな。
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