ロサンゼルスまでの機内で。
小さな画面で見づらかったがこんな映画が作られていたのかと驚いた。
その制作にかかわった奈良橋陽子さんは
田原総一郎さんとの対談で
「アメリカは、日本以外の国では韓国、ベトナム、アフガン、イラクと全て占領政策に失敗していて、
成功したのは日本だけ。そのことを殆どのアメリカ人は知らない。
だから、なぜ日本では成功したのかということをアメリカ人に知ってほしかった」と語った。
その言葉で、私は、あらためて、彼女があえてアメリカ映画にした意図が理解できた。
~『終戦のエンペラー』がアメリカで映画化された理由とは ~
初めから日本で作られる内容の作品とは思えないけれど
その意図はなるほどと思える。
理不尽な戦争を何年も続けた挙句に
民主主義的な独立を促すために
天皇処刑をとどまった米軍の当時のいきさつが
真相ではないにしても具体的に映像化されることで
戦後生まれの我々にも
初めてそうだったのかと思わせる。
そう私たちこそがこの歴史をもっと真相に迫るまで
知るべきなのだと。
教科書に墨を塗ったことは無いけれど
歴史に墨を塗ったまま平気で戦後を生きているんだなと
無知を思い知らされる。
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